漢方ではエネルギーを気という概念で表します。気には先天性のものと後天性のものがあり、先天性のものは親から受け継いだもので生きているうちに少しずつ消耗します。後天の気は食物から得たエネルギーのことです。この食物からのエネルギーへの変化がうまく行かない、ここでは胃腸がうまく働かないと表現しますが、そういう時には人参や大棗などの生薬を使います。以前は問題なかったが、年をとって疲れやすくなったという方には先天の気を貯蔵する腎に働く地黄などの生薬を使います。
また、以外に思うかも知れませんが、ストレスが原因の疲れも現代人にはかなり多いです。親戚の集まりなどに行くとびっくりするくらいに疲れることを経験したことが誰しもあると思います。そんな気を遣う状態が日常的になっている方はストレス疲れが考えられ、漢方ではストレスは主に肝で受け止めるので、疎肝作用のある柴胡や黄芩などの生薬を使います。
疲れ、虚弱体質
