漢方では血の滞りを瘀血と言います。生理不順や不妊症にはこの瘀血が関係していることが多く、漢方薬では瘀血を取り除く生薬を使います。陰性瘀血では当帰や川芎、陽性瘀血では牡丹皮や桃仁などの生薬です。これら瘀血の生薬はPMSなどにも良いです。生理痛がひどい場合はさらに芍薬などで子宮の緊張を和らげたりします。生理不順がなくなり、血行が良くなると妊娠しやすくなります。
不妊症では生理不順はなくとも基礎体温での高温期の低下が見られる例が多く、体を温める生薬が必要となることも多いです。細辛などの生薬です。年齢が高い方には新陳代謝をあげるような生薬が必要になる場合もあります。
どこも悪いとは思われないのに長い間妊娠されない場合、複雑に絡み合ったストレスが妊娠を妨げていると思われる例が多々あります。仕事のストレスの場合もありますが、夫婦や家族の在り方、先の見えない不安感と言ったような、中々自力では改善が難しい、24時間付きまとうようなストレスの場合が多いです。その場合はストレスに効果のある漢方薬で妊娠する例がよくあります。
不妊症、生理不順、月経困難症など女性のお悩み
