気が滅入る、気が重い、元気がないなど、日本語には“気”という言葉がよく使われますが、漢方ではこの“気”の流れをもっとも重要に考え、滞りなく気が体中を巡らせるための生薬が使われます。
気を巡らす代表的な生薬は厚朴です。また、紫蘇や薄荷も良く使われることからこれら香りの強い生薬は気を巡らす効果が強いです。
また、肝が弱ると気は滞りやすい(肝気鬱結)ので柴胡などの生薬もよく使われます。特にイライラを伴う場合に柴胡は良いです。
不安が強くで動悸がする場合は茯苓や竜骨などの生薬をよく使います。
パニック症状などでは甘草などの急迫を主治する生薬を使うことで改善されやすいです。
不安症、パニック症候群、不眠症などの精神的症状
