痩せる漢方薬

江戸時代の漢方家、吉益東洞は万病一毒説を唱え、漢方薬は毒を出すものだと主張しました。また、明治の漢方家の森道伯がつくった一貫堂医学では毒が内臓に溜まった臓毒証体質には防風通聖散を使うとあります。毒とは食べたものがエネルギーになりきらずに溜まった食毒のことで、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、腎臓病、喘息、感染症など様々な病気の原因になるといわれます。この毒を出すことで体の本来の働きを取り戻すことができます。


臓毒証の代表的漢方薬、防風通聖散
なんと18種類もの生薬が入っています

当帰     白朮
芍薬     桔梗
川芎     黄芩    
山梔子    甘草
連翹     石膏
薄荷     滑石
生姜     
荊芥
防風
麻黄
大黄
芒硝

代表的な漢方薬としては

防風通聖散 最も有名、お腹にとくに脂肪がつくタイプに
大柴胡湯  厚い筋肉の上に脂肪がつくようなタイプに
桃核承気湯 女性の生理前に極端に体重が増えたり、更年期に体重が一気に増えた方など
防己黄耆湯 水太りで汗っかきな方など

ほかにも体質に合わせて色々な漢方薬があります。
痩せにくい体質の方は漢方を試してみても良いかも知れませんね。