いよいよ高齢者の方々に新型コロナのワクチン接種が始まりました。二回のワクチンを終えられた方はとりあえずの一安心でしょうか。早くコロナ前の日常が戻ってくると良いですね。
今回の新型コロナ、なぜこんなにも世界中の人々を脅かしているのかというと、感染力が強い上に致死率がインフルエンザと比べても高いことが言われます。それは“新型”のため、私たち誰一人としてあらかじめ免疫を持っていないので、いざ感染してしまったときに体がウイルスにうまく対処できないのですね。
免疫をあらかじめ持っていないのは子供でも高齢者でも同じですが、今回の新型コロナでの致死率は高齢者ほど高くなっています。持病や体力の低下の影響が大きいようですね。
漢方的には子供は陽のかたまりと言います。暑がりでいつも活発に動いている子供はまぎれもなく“陽実”の体質と考えられます。逆に冷え性、体力の低下がみられる方は“陰虚”の体質なので、感染症にかかりやすく、ときには致命的となります。そこで漢方的にコロナに負けない身体をつくるには陰を温め虚を補うという方法になります。生薬で言えば人参(朝鮮人参)や黄耆といった生薬が主役になります。人参はどちらかというと体の内側に力をつける生薬で、体力の底上げを狙います。黄耆は体の表面に近いところに働き、ウイルスなどの外部の攻撃から身を守るような働きがあります。
新型コロナウイルスに多重変異株などが確認され、これについてはまだワクチンがどの程度効くのかは分かっていません。
コロナとの戦いはまだまだ続きそうです。冷え性で体力のない方(陰虚証)は漢方薬で冷えの改善と体力を補いコロナに負けない身体をつくっておくことが大事と思います。

田七人参は朝鮮人参と同じウコギ科の植物で、朝鮮人参と同じくジンセノサイドという成分を大量に含みます。粉末が販売されているので気軽に毎日服用できます。
